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クリスマスプレゼント

先週末から絶不調に陥り、昨日まで床に伏していたのだが、
今日は仕事上、どうしても外せない案件があったうえ、
犀川君が「僕も早く終わるから会いましょうか」と言い出したので
なんとしても這い上がらねば!と、根性で出社した(笑)。

根性で這い上がった甲斐あって、コンペを勝ち抜き案件ゲット!
これでひどい頭痛もかなり軽減されたものの、熱のせいか
悪寒→発汗→悪寒→発汗を繰り返して、ぐったり。
そのまま会社に戻るのはやめて、喫茶店で休憩して
犀川君と落ち合うまで、時間を潰すことにした。

夕方になって、犀川君から「東京駅で会いましょうか」と連絡。
待ち合わせの時間に東京駅に向かうと、中央線のホームで犀川君が
待っていてくれた。やあ、と声を掛けると、すぐさま「こっちこっち」と
足早に犀川君がホームのエレベーターを降りてゆく。
慌てて追いかけてゆくと、寝台特急富士のホームへ。
方向幕には「大分」の文字。なんて懐かしいのだろう…何十年ぶりだろう。
来年3月についに廃止が決まったブルートレイン富士。
私が幼い頃、毎年のように実家の大分に戻る際に家族で乗った、
思い出深い列車なのだ。あの青を見る度に、胸がきゅんとなる。
犀川君にとっても、特別な列車だそうで、
思えば、富士の話で盛り上がったのが、付き合うきっかけだった。
思いがけず、富士を間近に見て、切なさでいっぱいになる。
6時すぎ、東京駅を後にする富士を見送りながら、
しばし2人、ホームで黄昏れた。

その後、丸の内のライトアップされた町並みを二人で歩いた。
犀川君は「洒落臭い街だな〜」と笑いながらも
「なんかね、ここが注目らしいよ」と何げに詳しかった(笑)
「よかったじゃん、私と一緒なら洒落臭い所行けるっしょ?」と言うと
「うん、まあ」と照れ笑いをしている。
途中、カフェに入って、二人でケーキを食べた。
そのまま、体調もいまひとつなので午後8時半には東京駅でお別れした。
健全な二人だな〜(笑)でも、悪くない。

しばらくしたら、犀川君からメールが入った。
「しまった!プレゼント渡そうと思ってたのに、忘れた!」(笑)
思わず、メールを読んで、ぷっと吹き出してしまった。
「明日の夜、会社抜け出していつも喫茶店に行くからその時に渡すよ」
思いがけず、明日も会えることになってラッキーだと告げた。
それにしても…犀川君がプレゼントを用意してくれていたなんて!
私なんて、思いつきもしなかった(笑)
これまで、犀川君はあまり、こうしたことに無頓着だったこともあって
私の方もすっかり油断していたのだ。いやはや、驚いた。
「期待しないで」と犀川君は言うけれど、
何をくれるか、なんてことよりも、
その気持ちだけで、十分嬉しい。
それが最高のクリスマスプレゼントだ。

帰りの電車、嘘のように頭痛が消えていた。

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