約束
犀川君が会いたいと言うので、今日再び、夕方に喫茶店で落ち合った。
夜は仕事で早めに終われそうもないからとのこと。風邪っぽいのに心配だ。
いつもの喫茶店に行くと、犀川君がノートパソコンに向かって仕事していた。
顔をあげると、いつものようにまぶしそうに私を見る。
きっとあの表情は、嬉しいのと照れが混ざったものなんだろう。
私の方も、先日、異様にカリカリしていたのもあって、妙に照れくさい。
しばらく、そのカリカリ事件について二人で話す。
犀川君は「やっぱり僕が原因なんでしょう?我慢してたでしょ?」と言うので
素直に「うん」と答えた。でも、私が一人でどんどん怒りを増幅させたのだとも告げた。こういうことが、我慢の末によく起きる。そういう人間だから、今後は、一人で勝手に怒らずに、不満などがある場合は、とにかく犀川君にちゃんと言うよう、約束させられる。
1時間ほど話して会社に戻ると、犀川君からお礼メールがきて、さらに続いて、心配メールがきた。
「僕がぼーっとしている間に、いくつもチャンスを逃してしまって、気づいたら離れてしまっているんじゃないかと思うと怖くなります」
うむ。なるほど。確かに私はこれまで、そういう事がよくあった。相手に何も告げないまま、怒り、あきらめ、絶望し、離れる…よくあるパターンと言えなくもない。犀川君はそれを恐れているらしい。なかなか鋭い考察力だ。
冷静さを失っている時の私ならいざ知らず、平常心の時ならば
可能な限り、こうしたパターンは避けたいと思っている。
これを回避する方法はひとつ。素直になって言葉で伝えることだ。
「欲求や不満は極力素直に言葉にして伝えると約束する」
すると「カリカリしていてもいいから、言って下さいね」と犀川君。
互いにこうして言葉にして伝える努力を重ねれば、
ココロのすれ違いを最小限にとどめることくらい出来るだろう。
喫茶店を後にする直前、犀川君が。次か次の休みに出かけましょうか、と言い出した。以前、紅葉を見に行きたいと私が言っていたので気遣ってくれたんだろう。
「どこがいいかな?」と聞くと、北がいいだろうと言うので、北へ行くことにした。
これでようやく、二人の間の約束が現実のものとなりそうだ。
もちろん、相変わらず犀川君は多忙なので、
「やっぱり無理」となる可能性だってゼロではない。
それならそれでも構わない。だって、約束は約束として実体を伴ったんだから、それだけでも十分手応えがある。それでいいのだ。
その後、何でも言いたいことは言うと約束したのもあって、「箱根のススキも見に行きたい」とも告げた。すると犀川君は「いいですね、ススキのあるうちに行けるといいな」と返ってきた。
結局のところ、約束は待ちの姿勢では動かない。
自分から仕掛けないことに事態は打開しない。
年下の男の子だからとか、忙しいからとか、
そんな遠慮ばかりしていたら、一向に前進できない。
時には、強引に無神経に、えーい!と飛び越える事が肝要だと今更ながら痛感。
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コメント
あははっ勝手にすいません。お久しぶりにコメントします^^。
ミサトさんが、慌てたり、ぽーっとしたり、カリカリしたり・・楽しんで読ませていただいていました。
自分にとって苦手でも努力せざるを得ない相手。それはすごく素敵な人です。素直になるたびに自分がまあるく優しくなってきませんか?
あたしも自己嫌悪した後、素直に相手に話してみると、案外と馬鹿馬鹿しいほど怒っている理由なんて伝わってなくて、「あたしって幼児レベルかー?」って思ってたなぁ。
男性は、あんまり裏をよんだりしないのか・・もしくは鈍感男なのか、きっと脳が違うんだ
っていいように考えています。
さんざん自分をだした結果、その相手と結婚したんですけどねー。
年下です^^。
察しは悪いけど、ちゃんと包んでくれてるね^^その彼^^。
おめでと。
投稿: ぱすた | 2008年10月 9日 (木) 00時45分
パスタさん、ご無沙汰しております。
お元気そうで、何よりです!
そうでしたか!!!
いや〜〜、おっしゃる通りです(^▽^;)
結局、私の方が幼児レベルで一喜一憂している感じです(笑)
いやはや、おめでたいのかどうかはまだ分かりませんが
こんな人は大切せんといかんな〜と思う今日このごろです。
投稿: ミサト | 2008年10月11日 (土) 01時51分