時間
なんだか、いろいろあった先週だった。
あの日の翌日、結局、仕事で夜は会えないという犀川君が
「夜会うのは明日にして、今日の昼にコーヒーでも飲みませんか」と
誘われた。「いいよ」と返事をしたけれど、やっぱり緊張は解けない。
同僚とランチした後、会社を抜け出して、犀川君が待つ喫茶店へ行った。
「早めに着いたので、店の奥の席にいます」とメールが入った。
店のドアを開ける手が少しだけ震える。やっぱり相当緊張している。
さんざん、恥ずかしくなるような、甘いささやきを
ずっとメールでは交わしてきた相手に直に会うのだ。
どんな顔をして会えばいいのだろう。
そんなことはまるでなかったような顔をすればいいのか
言葉の余韻が残ったような顔をすればいいのか
だけど、どれもどんな表情ならそれを表しているのか
私にはさっぱり分からなかった。
店に入って、店内を見回す。犀川君らしい人は見当たらない。
曇りガラスの仕切りに、人影があった。
きっとあれが犀川君だ、と思った。
ドキドキと外にも聞こえそうな鼓動のまま、近寄ってのぞくと、いた。
「こんにちは」と切り出した。ぎこちない笑顔をしているのが分かった。
本を読んでいた犀川君が顔をあげる。私を見て、まぶしそうに笑った。
ぎこちなさは、結局、ずっと続いた。
何を話しても、嘘っぽい気がした。
それでも、はやるように、どうでもいい言葉ばかりが口をついて出る。
犀川君は、おだやかな表情で、聞いている。
30分ほどコーヒーを飲みながら話して
「じゃ、そろそろ会社に戻るわ」と告げると、
「それじゃ、僕も会社に戻ります」と言う。
「どうする?私、先に帰ろうか?」と聞くと
「いや、いいですよ」と曖昧な表情をした。
また鼓動が大きくなる。二人で歩いている所を会社の人が見たら
一体どう思うだろう。単に、近くで偶然会って、会社まで一緒に
歩いている、と見るのが自然だろう。誰も二人の中を
勘ぐったりしない。そう、それほど年が離れているし…。
店を出て歩き出すと、隣に犀川君がいない。
振り返ると、遠くを見ながら、物悲しいような顔をして
ゆっくりとした速度で歩いている。
やっぱり、一緒に歩きたくないのかな、と思ったので
「やっぱり先に戻るよ」と言うと
「いや、いいですよ」と、無表情な顔で言う。
「そう…」と応えて前を見て歩く。
相変わらず私の速度は、犀川君の歩みよりもはるかに速い。
合わせるべきか、このままの速度で行くべきか。
時々、振り返り、どうでもいい事を話しかけてみる。
犀川君は、店の中にいた時よりも、つまらなそうな顔をしている。
何だか、やりきれない気持ちになって泣きそうになる。
だから、先に帰ろうかって言ったのに…。
相手の意向など聞かずに、さっさと帰ってくればよかった。
そう思った時、後ろから声がした。
「僕、郵便局に寄ってから戻ります」
私を見ないで犀川君が言った。
なんだ、やっぱり、一緒に戻りたくなかったんじゃないの。
だけど、「分かった、じゃあね」と精一杯に微笑んで背中を向けた。
背中を向けた瞬間、泣きそうな顔になっていたと思う。
早足で会社に一人戻った。
戻った後の私は完全に情緒不安定に陥っていた。
さすがに職場の女の先輩が「なんかあった?」と聞いてきた。
「いや、平気ですよ」と応えたが、夕方、先輩が外でミーティング
しようと言って、喫茶店に私を連れて行ってくれた。
「それはミサトちゃんの緊張が相手に伝染したんだよ」
先輩はそう笑った。「緊張してたに決まっているじゃん」と。
「いい子だよ、犀川君は。惚れる価値あると思うよ。
そりゃ、○○さん(ハヤテ)とは全然違うタイプだけど、
違うよさが十分にある。何よりもミサトちゃんに誠実だと思うよ」
そうだろうと思う。だけど…
「だけど、犀川君の気持ち確かめたわけでもないし…」
「そんなの、好きだって分かるじゃん!」と先輩は笑う。
「おかしいじゃん、メールを頻繁に交換して、仕事の用件もないのに
わざわざ外で二人で会うなんて、何の感情もないのにするか?」
そうだろうと思う。だけど…私は口ほどに自分に自信がない。
あんなに年下で、好青年の犀川君が
どうして私なんかを好きになるだろうか。
冷静に考えれば、そんな事はあり得るはずがない、と思えるのだ。
犀川君から、「さっきはありがとうございました」とメールが来た。
私は何だか悲しくて、メールができなかったけれど
犀川君は、別れ際のあの表情なんてまるでなかったように
さわやかにメールを送ってきた。「嬉しかったです」と。
嬉しかった? 嬉しかった?本当に? そんなはずはない。
そんな顔してなかったじゃない。いたたまれない顔をしてたじゃない。
素直に聞いてみようか。お世辞なんて言わなくていいと言おうか。
「帰り道、とても物悲しい顔をしていたので、寂しくなりました」と
素直に言ってみることにしよう。いつもみたいにごまかすのをやめよう。
そう思って、勇気を出して、そう伝えた。
「ごめんなさい。緊張したし、どんな顔をして隣を歩けばいいのか、
分からなかっただけです。寂しくさせたのなら、ごめんなさい」
犀川君からは、こんな返事がきた。
先輩の言っていた通りだった。
夜、元彼のミツ君から、本当に本当に久しぶりにメールがあった。
サザンのライブを見たら、急に話がしたくなりました、と。
ミツ君はサザンが大好き。ミツ君と付き合っていた時代、
影響を受けて、私もよく聴いていた。
ちょうどテレビ中継を家で見ていた。
断るのも過剰反応かと思って、いいですよと返事した。
翌日、犀川君と夜、飲みに行った。思えば、これは初デートってことか。
シングルモルトウイスキーのおいている店に行った。
私がマッカランを飲みたかったのだ。
思い出のマッカランを飲んで、私は今夜、タバコを復活させる。
ハヤテとの思い出を清算するつもりだった。
犀川君は、無口だ。あまりしゃべらない。
しゃべっても、時々、途中で言葉を吞み込んでしまう。
「ほら、言って楽になれ!」と冗談めかして言うと、
照れながら笑って、それから、選ぶようにして言葉を紡ぐ。
時々、すねたような顔をして。
時々、照れたような顔をして。
そんな顔をして、こちらをじっと見つめる。
シャイで言葉が少ないくせに、そんな時は目だけは逸らさない。
まっすぐな視線は、私の胸を苦しくさせる。
なぜか、慌てて、私は目を逸らしてしまう。
外は雨。屋根のあるテラス席にいた私たち。
私の話題が途切れると、二人の間には沈黙が流れる。
隣にいる犀川君を見たら、
黙って遠くを見るような顔をしてタバコを吸っていた。
無表情…。楽しいのか、つまらないのか、緊張なのか、
その表情からは読み取れない。
メールでは雄弁な彼も、目の前にいると寡黙だ。
緊張でマッカランとタバコしか口にできない。
食べ物を頼んだけれど、口に運べない。
もしも、隣にいるのがハヤテだったらどうだろう。
そもそも、沈黙なんてあり得ない。
きっと二人で掛け合い漫才状態になって
互いにもっと大いに酒をぐびぐび飲んで
さらに陽気になって、私は心の底から笑い声をあげていただろう。
ハヤテといると緊張なんてまるで無縁だ。
この世に緊張なんてものがあることすら、嘘のように思えるだろう。
ハヤテは陽だまり。ハヤテは私をいつも陽気にする。
お酒もご飯も大いに進み、二人はいつも笑ってる。
きっと、それは恋人という関係になっても変わらない自信がある。
犀川君が遠くを見ている間、
私はそんなことを思って、小さく笑った。犀川君は気づかないだろう。
最終電車の時間が近づいている。
店を後にして、駅まで二人で歩いた。
雨上がり。隣を歩く犀川君の顔を覗き込む。
「あれ、物悲しい顔じゃなくて、笑ってるね」
そういうと、犀川君は照れ笑いしながら言った。
「僕、そうやって突っ込んでもらった方がいいな」
ふと、手が触れる。でも握らない。
これが私たちの今の距離。
駅で「さよなら」と言って背中を向けた。
私は絶対に振り返らない。
背中を向けたら、顔から笑顔が消えた。
顔の筋肉が凝っていると思った。
そっか、無理して笑っていたのかもしれない。
本当に犀川君の事が好きなのか、分からなくなる。
帰り道、犀川君からお礼メールが入った。
「つまらなそうな顔をしてたかもしれないけど、僕は嬉しかった」
と犀川君は言う。黙って遠くを見ていた人とは思えない。
「黙って遠くを見ている犀川君を見て、一人でいるよりも
二人でいる方が寂しいこともあるのかと思った」と返した。
ハヤテのことを思い出していたくせに、と自分でも思う。
ずるい女だと自分でも自覚している。
でも、寂しいと思ったのは嘘ではない。
寂しいと思ったから、私のココロは揺れたのだ。
そう言い訳をした。
すぐに返事がやってきて、犀川君はごめんなさいと謝っていた。
犀川君は店でも言っていた。
いつも、つまらない顔をしていると言われると。
そう思われているんだろうなと自覚しているけど
どんな顔をすればいいのか、子供の時から分からなくて、と。
でも、僕、今、すごく幸せなんですよ、と。
とてもとても、寂しそうな、それでいて熱い目をして。
何だか、それを思い出したら、かわいそうになった。
いじわるなのは、私の方だったかもしれない。
「今度、黙って遠くを見る時は、私の手を握ってね」と書いた。
私に掛けられる最大級の言葉。
すぐにまた返事がきた。
恥ずかしいと思うけど、手をつないでみますと。
そのまま、ずっとぼーっとしてようかな、と冗談も添えて。
そんな控え目な犀川君が愛おしく思えた。
やっぱり、このまま、犀川君と寄り添う努力をすべきだと思った。
翌朝、会議の予定があったので早めに出社した。
犀川君から再び、昨夜はありがとうござましたとメールが来た。
メールの中の犀川君は本当に素直で、ロマンチックだ。
「ミサトさんとのメールでは、不思議と素直に思っていることが言える」
のだそうだ。つられて、つい、自分もロマンチックな言葉を重ねてしまう。
そんな流れの中で、ふいに、文脈の中に、「好きになった」と書いた。
このまま送るかどうか、読み返して、しばし逡巡。
そう、私たちはまだ、「好き」という言葉は使っていない。
「嬉しい」とか「寂しい」とかの言葉はいっぱい重ねても
「好き」だけは敢えて避けてきた。
さて、どうしよう。でももう、言わない方が不自然に思える。
犀川君は遠慮している。
性格も奥手だし、慎重だし、年下だし…。
多分、私が言わなければ、犀川君は決して言葉にしないだろう。
機会を逃せば、私だって言えなくなってしまう。
早めにこの恋を終わらせるならば、それも一つの選択だ。
傷つかずに、そっと、何事のなかったかのように消すことができる。
でも、そんな向き合い方でいいのだろうか。
これでは、いつもみたいに、逃げることが前提の恋になってしまう。
そんなんじゃ、私はいつまで経っても、
この場から飛び立つことができない。
覚悟を決めて、送信ボタンを押した。
さよなら、ハヤテ。そうココロの中でつぶやきながら。
犀川君の返事は、別に「好き」を特別扱いしていなかった。
「好き」なんて言葉を使わなくても、当たり前だという風だった。
ちょっと拍子抜けだ。こんなに覚悟して送った言葉なのに。
昔々好きだった人に言われたことがある。
「『好き』って言葉を軽々しく言うな!」と。
「お前は『好き』を軽々しく使う。『好き』って言葉はもっと重い。
もっと大切に使わなくちゃいけないんだ」。そう怒られた。
だから、私はあれから、その言葉を忠実に守ってきた。
軽々しく言ったわけじゃない。覚悟のうえの「好き」だった。
だから、確認したくなった。
「好きだ言ったのは初めてなんだよ」と。
そうしたら、「僕も好きですよ」と返ってきた。
「犀川君、私のこと、好きなんだ」ともう一度確認した。
だって、大事なことだもの。軽々しくない言葉だから。
「あれ、言わなかったですっけ」と照れていた。
「こういう事は、何度言ってもいいんですう!」と返した。
やっぱり照れていたけれど、それでも犀川君は言ってくれた。
「好きですよ。旅に行く前から、僕はずっと好きでした」と。
そうだったのか…。私よりも先に、彼は自覚していたようだ。
どうやら、鈍感なのは私の方らしい。
夜、ミツ君から電話があった。
仕事が入ってしまったので、軽く夕飯を食べに行こうと。
少し気が楽になった。
実は犀川君は、ミツ君のお気に入りの後輩なのだ。
犀川君には内緒で、ミツ君の待つ店に言った。
こうして店で二人、向き合って酒を飲むのは何年ぶりだろう。
それでも、長い付き合いだったから、
それにもう、別れてから長い時間が流れたから
今更緊張もなければ、特別な感情のない。
ただただ、懐かしい。ただそれだけだ。
いきなり、サザンのライブの感想を聞かれた。
感動して最後はちょっと泣けた、と、表面的な感想を言った。
すると、ミツ君は「ふ〜ん、そっか」と言って、遠くを見た。
「どうしたの?」と聞くと、
「すっかり合わなくなったね」と、寂しそうに笑った。
「俺はさ、正直、最後は冷めちゃったよ」と彼は言った。
彼は冷めてしまった理由を語り出した。
熱烈なファンゆえの理由だった。
思えば私は、あなたと別れた後、サザンは殆ど聴いていない。
ただ、ライブを見ていて、桑田の老いを痛烈に感じ、
えも言われぬ無常観というか、哀愁を感じていた。
だけど、感想を問われて、私はそれを口にしなかった。
表面的な感想を並べたのは、
もう二人が本音で何でも語るような関係ではなくなったことを
意味していたのかもしれない。
私は無意識にも、ミツ君にココロの奥を語ろうとはしてなかった。
ミツ君の感想を聞くうちに、
そっか、私はもう彼に本音は見せまいとしていたのだ、と悟った。
きっと、ミツ君もそれが分かったのだろう。
だから、「合わなくなったね」と言ったのだ。
あんなに愛していたのに、時の流れは残酷だ。
最後に、「互いに老けたよねえ」と言い合って、力なく笑い合った。
その夜、久しぶりにタイシが、Skypeで話しかけてきた。
近頃、一緒に仕事をする機会もないので、すっかりご無沙汰だ。
「お元気ですか」と近況を報告していたら、
いきなり、「どうしてもミサトさんに会いたい」と言い出した。
はあ?と思って、そのまま「何言っているんですか」と聞いたが
会いたいの一点張りだ。困ったなあ。
仕方がないので、来週、時間を作ると約束した。
新しい仕事の話もあったので、いい機会だと思うことにした。
それにしても、なんだろう。
入れ替わり立ち替わり、いろんな男たちが会いたいと言ってくる。
だけど、ハヤテはあれ以来、音沙汰なしだ。
一番、強引に誘ってほしい人が、いつもどこかへ消えてしまう…。
さらに、その後。
今度は女の先輩がSkypeで話しかけてきたので、しばし仕事の話。
流れで、「その後、どう?」と聞かれたので、素直に報告した。
先輩は、私の3年におよぶ片思いを、ずっとそばで見守り、励まして
くれた人だ。私の苦悩をよく知っている。そして今、犀川君の登場を
喜ばしいことだと言ってくれ、応援をしてくれている。
そんな先輩だから、本音がぽろぽろ出てくる。
自分すら意識してなかったような、本音たちが。
犀川君とは順調です。犀川君は好きだと言ってくれました。
私も好きだと告げました。とても優しいし、幸せです。
でも、時々、犀川君に言っている言葉たちは、本当はハヤテに
言いたかった言葉たちなんじゃないかと思えるんです。
言いたくても、ずっと言えなかった言葉たち。
だから時々、とても後ろめたくなるんです。
もしかしたら、犀川君への思いは、偽りなんじゃないかと。
ハヤテはやっぱり、私の運命の人です。
それだけは、たとえ犀川君と付き合っていても変わらない。
ハヤテはどう思うだろう。
ハヤテにはまだ言ってないんです。
喜んでくれるかどうか心配です。
ハヤテが傷つくんじゃないかと思うと心配です。
うまく言えないけど、ハヤテが傷つくような気がするんです。
そりゃハヤテは私のことなんか好きじゃないです。
だけど、なぜかしら、傷つくと思うんです。
ハヤテだけは傷つけたくないのに。
そういうと、先輩は、人は業が深い物だし、二人を比べるなんて
できないと言う。ハヤテが運命な人だというのも、よく分かると。
でも、ハヤテを諦めるために、犀川君に走ったようには見えないと。
犀川君は全然違う魅力がある。そこにミサトちゃんは惹かれている。
それでいいじゃないかという。無理に忘れるなんて無理なんだからと。
先輩は結婚して子供もいる。とても幸せな家庭。
だけど、好きな人がいる。彼は、先輩の運命の人に似ているらしい。
今でも、運命の人は私の心の支えだよ、と言っていた。
みんな、そういうものを心に抱えているんだから
自分だけ責めちゃ駄目だよ、と励ましてくれた。
どうして、運命の人とは結ばれないんでしょうか。
どうして、一番好きな人が手に入らないんでしょうか。
先輩は言う。でも、思い出はなくらない、と。
ミサトちゃんは、ハヤテとは、いわば戦友でこれからも続く。
ミサトちゃんは、ハヤテを失わない、と。
犀川君が好きだ。その気持ちに偽りはない。
だけど、運命の人は、間違いなくハヤテだ。
あんな人は二度と現れない。
だから、私の人生から、消えてしまいませんように。
戦友でいいから、ずっと消えませんように。
彼が消えないなら、私は安心して恋ができる、多分。
犀川君は相変わらず優しい。
ハヤテは相変わらず流れ星。
二人の優しさは全然形が違う。
ハヤテと約束した禁煙を破って、今日は雨の中、タバコを買いに行った。
夜の帳が落ちた街の中を、傘をさして一人ゆく。
雨あしが強いから、足下も腕もびしょぬれだ。
何だか、心細くなって泣きたくなる。
タバコの自動販売機にお金を入れたら、タスポをかざせと点滅している。
ハヤテと約束した3カ月前、まだタスポは導入されていなかった。
自販機の前で、時の流れを実感した。
知らず知らずのうちに時は流れ、いろんな事が変わっている。
自販機も、そして私も。
犀川君がメールをくれたので、3カ月前は好きになるなんて
思いもしなかったと書いて送った。
僕も思わなかったけど、3カ月後も好きでいてくれたら嬉しいと返事があった。
3カ月もすれば、もう外はすっかり冬だ。
3カ月後も好きでいてくれたら、一緒に雪を見に行こうと書いた。
犀川君からは、雪を見ながら、手をつなぎましょうと返ってきた。


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