フラれた
フラれた!(と思う)
「ミサトさんはプログラマーにすごい人気があるよね」とハヤテは言う。
「でも、(プログラマーでハヤテの親友の)タケちゃんは、私に冷たいぜ」と返すと
「うちの故郷ではね、女性にジェントルに接するのは恥、みたいな風習があるんだよ。
だから、ついつい裏腹な態度をとってしまう。きっとタケはそれを脱してないんだ。
俺は初恋で失敗したから、脱したけどね」とハヤテは言う。
「だから、お前は私に優しくしないのか」と言うと笑いながら
「つかさ、ミサトさんって守ってあげなくてもいい感じがするんだよね。
だからさ、なんか荷物持ってあげたり、傘差し出したりしなくて大丈夫だと思っちゃう」
「フラットなんだよ。だから、ミサトさんとは仕事できるんだろうな」
そう微笑みながらハヤテは一人納得していた。
所詮、私は彼にとってみれば、男同然だったということだ。
守ってあげなくちゃとか、守ってあげなくてもいいとか、
私には正直、何がボーダーなのかよく分からない。
私のどの部分が、相手に「守らなくても大丈夫」と思わせるのかがよく分からない。
「守らなくちゃ」と思う相手じゃないと恋にならないのかどうかも分からない。
ただ、彼の口調から、守ってあげなくちゃいけない相手こそ恋の相手だと分かった。
つまり、私は論外、ということに他ならない。
仕事をする相手としては最高だと彼は言う。
私は所詮、その程度の相手なのだ。
そうだよな、とこれまでを振り返って納得してしまう自分。
つくづく、自分という人間が全くもって魅力のない人間だと痛感した。
これ以上のフラれ方があるだろうか。
ハハハ、そうか、と笑うのが精一杯で、返す言葉を失った。
酒がぐるぐると回って、気持ち悪くなったのは、自暴自棄のためだろうか。
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コメント
ときどき書いてるかなぁ~って見てました。
でも今日の内容は、泣いてしまった・・・。
守ってあげたい・・が好きなことなのかなぁ・・。ホントにそうなのかなぁ。
そうやって傷ついたことがいくつかあり、思い出してしまったよ。
あたしなんてさぁ、おまえが男だったらなぁ~って思う人に言われた経験があるぞ。
もー不器用さんめっ!
投稿: ぱすた | 2008年4月23日 (水) 00時12分
ぱすたさん、お久しぶりです。元気ですか?
「お前が男だったらなー」かぁ。
似たようなことを私も言われたことがあったなぁ(苦笑)。
悲しいことに、こういう言葉を投げかけられると、
心の中では慟哭しているのに
なぜか顔ではへらへら笑って、
「なんだとぉー」とおどけてしまう自分を演じてしまうんですよねぇ。
どうして、素直に「ひどい!」とか言えないのかなぁ。
投稿: ミサト | 2008年4月24日 (木) 00時10分